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アニメ【エヴァンゲリオン】 エピソード集

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EPISODE

はじめに

新世紀エヴァンゲリオン

『見知らぬ、天井』



不安と恐怖の中で初陣に臨んだシンジだったが、操作もおぼつかない状態で、使徒のなすがままであった。

左腕、次いで頭部に壊滅的な打撃を受け、活動停止状態に陥る初号機。

絶体絶命のピンチになる。

そして気が付くと、シンジは病室のベッドにいた。

寸断した記憶。

退院したシンジは、父とは同居せず、施設内の個室を住居とするように指示を受けるが、葛城ミサトはそれに激しく抗議。

彼女はシンジを自分の同居人として迎える事を決め、有無を言わさず彼を自宅マンションに連れて帰る。

その夜、散らかり放題の部屋で、2人だけの歓迎会が始まる。

豪快にビールを飲み干し、シンジの内気な性格に説教をするミサト。

高いテンションで初日の夜は更けていゆく。

年上の女性のだらしなく無防備な生活ぶりに戸惑いながら、シンジの新しい生活がスタートした。

疲れてベッドに横になり、見知らぬ天井を見つめながら、シンジは初めて使徒と戦ったあの日の夜の事を思い出していた。

再起動、暴走、反撃、そして使徒の自爆。

EVAの圧倒的な強さの前に使徒は滅び、最悪の事態は回避されたが、全ては彼の意思とは無関係に起きた出来事だった。

そして、EVAの頭部装甲の内側にあった、あの目。

まるで、鏡の中に醜い自分を見たような生々しい感覚。

嫌なことしか思い出せずにいた。

暗闇の中でもだえ苦しむシンジに、ミサトは優しく声をかける。

あなたは街を救ったのだから、それを誇っていいのだと。

だが、曖昧な記憶しかない彼に、そんな自信などなかった。


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