機能停止したかに思われた初号機だったが、突如、左目に光が宿り、再起動を開始する。
EVAの暴走が始まった。
素早い動きで使徒に飛びかかる初号機。
一度は振り落とされるものの、すぐさま態勢を立て直し、再び使徒に突進する。
暴走したにも関わらず、冬月はもう結果がわかったかのように勝利を口にする。
異常なスピードで使徒に襲いかかる初号機。
しかし使徒はA.T.フィールドを展開する。
しかし、使徒にちぎられたはずの初号機の左腕を初号機自らが復元して見せ、その驚異的な力にミサトたちは驚きをかくせない。
絶対不可侵であるA.T.フィールドを初号機は両手でこじ開け、自らもA.T.フィールドを展開し、使徒のA.T.フィールドを中和・侵食していく。
初号機は使徒の骨状の部分を引きちぎりナイフを使徒のコアに何度も突くが、使徒は己の敗北を悟ったのか大きく膨らみ初号機の体を包み込み、そしてそのまま爆発した。
『初号機は無事なのか?』
誰もが固唾をのんで見守る中、初号機は姿を現す。
初号機のその驚異的な姿にミサトたちは声を失うばかりだった。
「これがEVAの本当の姿・・・」