アスカは幼い頃に母親を亡くしている。
その死因は首つりである。
しかし、自殺とされてはいるが、その真偽は定かではない。
一応、現在は父親と再婚した義母がいるものの、それほど仲がいいわけではないそうだ。
アスカの強気な態度が誰にも頼ることなく、ひとりで生きていこうとする心情の表れであるならば、母親の愛情を充分に受けることができなかった環境が現在のアスカの酷く攻撃的な性格を形成したと考えられる。
しかし、14歳の少女にとって肉親に頼らず生きていくのは過酷なことであり、ときに母親の愛情を求める心を垣間見せることもある。
本当は誰よりも、家族の愛情に飢えているのかもしれない。
アニメ中でシンジの部屋に入り、似ているときにアスカは寝言で
「ママ」
と小さく呟いたあと、目に涙を浮かべている。
母親の愛情を強く求める心がはっきりと現れている場面だ。
⇒戻る