人類の歴史の陰で誕生したある組織
欧州でひとつの秘密結社が生まれた。
【ゼーレ】と名付けられたその組織は、元々は宗教団体を母体としていたのだが、独自の視点から神と人類の関係を見直すようになり、正統から外れるという追求を逃れるべく歴史の陰にその身を隠したのだ。
彼らが研究的に何を求めていたかは明らかにされていない。
とはいえ、ゼーレの経済的、社会的影響力は陰で強大な力を持っている。
西暦2015年の世界にもゼーレは存在しており、その影響力はゼーレが誕生した当時よりも比べ物にならないほど強大になっている。
2015年のゼーレを取りまとめているのがキール・ローレンツと呼ばれる老人である。